玄翁


玄翁の種類は色々あります!

奥が深い道具の一つです。

2010年6月11日画像


ダルマ玄翁
ダルマ玄翁・・・鍛冶屋名「浩樹」
重さ200匁・120匁・100匁
主に、鑿を叩く時に使います。(同じ重さでも、全長が短い)

200匁・・・叩き鑿を叩く為に使います。(家の構造材を刻む仕事で活躍)
120匁・・・大入れ鑿を叩く為に使います。(家の造作仕事で活躍)木殺しの際にも材料を傷めにくい。
100匁・・・大入れ鑿を叩く為に使います。(家の造作仕事で活躍)木殺しの際にも材料を傷めにくい。
柄は白樫・薄赤樫を使い、鑿を叩き易いように、曲がり柄にしています。曲がり柄にする事で
全長の短いダルマ玄翁で釘を叩く(凸の面側)時に手が材料に当たらずに最後まで打ち込む事も出来ます。
100匁に比べて重い200匁の柄は1寸ほど短く仕込んでいます。



丸玄翁
150匁の柄を仕込み直し(2010・6・10 ちょっと変わった、薄赤樫を使った
丸玄翁・・・鍛冶屋名「浩樹」
重さ150匁・80匁・60匁

50匁・・・叩き鑿・大入れ鑿・大きい釘などを叩く仕事に使う。
80匁・・・大入れ鑿・化粧釘や鉄釘などを、叩く仕事で使う。
60匁・・・大入れ鑿・化粧釘や小さい釘などを、材料を痛めないように叩く仕事で使う。

150匁玄翁は無難に色々な仕事に使えます。(叩き鑿を叩くには、少し軽い感じもしますが鑿のサイズしだいで大丈夫)
柄は樫を使い、鑿を叩き易いように曲がり柄にしていますが、釘なども叩きやすいようにする為に曲がりは緩やかにしています。
80匁は、非常に緩やかな曲がり柄。
60匁に関しては、手が材料から逃げるようにしっかり曲げています。


(柄は全て薄赤樫)



八角玄翁
八角玄翁・・・鍛冶屋名「浩樹」・「菱貫」八角ダルマ
重さ100匁・80匁・100匁(八角ダルマ)

この3本の玄翁は、主に造作仕事などで使う際に曲がりが必要ない時に使う玄翁にしています。
大入れ鑿や釘などを叩く仕事に使う。

形が八角でも丸でも同じ玄翁です。
柄は3本とも赤樫、仕込みは真っ直ぐの柄にしています。立った姿勢の作業しやすいさなどを、考えた仕込み。
私のイメージ・感覚で八角玄翁の柄はストレートにして、使い分けしています。



ヤマキチ玄翁・先切り金槌
ヤマキチ玄翁・先切り金槌・・・鍛冶屋名「浩樹」ヤマキチ、八分・「菱貫」9分

一番大きい玄翁(150匁)はヤマキチ玄翁・・・先切り金槌をダルマのようにした形
主に大きい釘や鑿を叩く際に使う。オールマイティーに使える。木殺しもしやすい。

真ん中金が「9分先切り金槌」・・・主に釘を叩く仕事に使う。
一番下が「八分先切り金槌」・・・主に小さめの釘を叩く仕事に使う。

柄は、白樫・薄赤樫を使い真っ直ぐの柄で仕込んでいます。
全長が短いヤマキチ玄翁や八分先切り金槌は、若干反らす感じも良いと思う。

購入する際は、柄がない状態です。

仕事によって使い分けるので、柄は自分で作ります。

良い仕事をする上で重要なこだわりだと思います。

柄を作る事も家を建てる事と同じようにセンスだと思う。
微妙な曲線の形、使い易い形、強くしなやかな形状
まさに家を作る大工に必要なセンスだと思う。


曲がり柄の曲がり具合は、使う用途によって変えています。

仕込む際は、クサビを打たずに仕込むのが技量の一つと思うの
ですが何も考えず仕込むと緩むので、クサビが必要になります。
クサビが無くても抜けない仕込みが在ります。
しかし、抜けて他人に怪我をさせる恐れがあるくらいなら
クサビが有るほうが遥かに良い!

(クサビが必要な玄翁もあるので、道具によります


どんな仕事にも言える事と思いますが
プロほど道具に「こだわり」があると思う。


家を建てるプロとして、プロの道具は必要不可欠です!




兵庫県丹波市の大工そういちの玄翁

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